今回はハワイの「マナカード」のタイトルにもなっている、『マナ(Mana)』について書いてみました。
『マナ(Mana)』は世界共通語!??
ハワイでマナとは?
ハワイの人々は『マナ』=「神がもっている力」として、とても大切に思い、敬い、尊重し、マナとともに暮らしています。
マナ(Mana)は、ハワイに限らず、太平洋の島々で見られる共通概念で、“神秘的な力の源”という意味を持ちます。超自然のパワーのことを指す言葉であり、病人を治したり、人々の疲労を回復したりする特別な力(パワー)であるとも信じられています。
マナは『目に見えない力』であり、私たちにわかりやすい言葉で言うと、「生命エネルギー」「宇宙エネルギー」「氣」という言葉が当てはまるのではないでしょうか?
ハワイと遠く離れているイスラエルにおいても『マナ』は重要な意味を持っています
イスラエルの三種の神器のひとつに「黄金のマナの壺」があります。
古代ユダヤ教の三種の神器とも言えますが、それらは・・・
・「十戒の石板」
ユダヤの民が神から定められた守るべき10の掟が書かれた板のこと。
・「アロンの杖」
エジプトで奴隷となったイスラエルの民を救い、エジプト王の前で奇跡を起こすためにアロンが使った杖のこと。アロンはモーセの兄で、杖はモーセが神から授かったとされる。
・「黄金のマナの壺」
イスラエルの民が荒野の旅で飢えた時に、神から与えられた“マナという奇跡の食べ物”を入れた壺のこと。
イスラエルでは、『マナ』=「神から与えられた神聖な食べ物」という意味合いが色濃いようです。
サンスクリット(古代インドの言葉)
マナ(サンスクリット・オーストロネシア語)=真実、誠、霊力、呪力、宗教の原初的機能、心
マナスル【Manaslu】(サンスクリット)=「精霊の山」という意味。ネパール中北部にある標高8156メートルのヒマラヤ山脈の高峰。
マナス(サンスクリット)=思い量ること。自分を大切に思い量る心⇒末那識・マナ識
末那識・マナ識=自己(真我、アートマン)と言う意識を生み出す心(マインド)の働きの事
西洋では
マンナス(北欧古代ルーン語)=自己
マン(英語)=人間
マナー(英語)=心得
日本で『マナ』はどんな意味を持っているのでしょうか?
マナカ=真ん中。芯。物事の中心となる、最も大切な部分のことを言う。
まな=調理すること。調理する道具は「まな板」。
まな=目のこと。まなこ、眼差し、目の当り(まのあたり)。古くは「目にはパワーが宿る」と信じられていた。
真奈霊(マナビ)=精霊に問う事、伺いをたてる事。転じて「学び」。
真名井(まない)=水の湧く泉。食べ物が生まれ出る井戸。
まな=愛。可愛いもの、いとしいもの。(愛弟子・愛娘など)
『マナ』のつく聖地、パワースポット
何故、籠神社が元伊勢と呼ばれるかというと、天照大神(内宮)と豊受大神(外宮)が現在の伊勢に鎮座される以前に、一時的にお祀りされていた神社であったからです。
その奥宮である真名井神社は最強のパワースポットであり、真名井神社の境内に湧いている「天の真名井の水(あめのまないのみず)」は最強のパワー水であるのではないかと思います。
また、食べ物の神様である「豊受大神様」のふるさとが「まないはら」であり、イスラエルの「マナの壺」が神からの食べ物を入れた壺であるという共通概念が実に興味深いです。
※真名井神社は筆者が2017年10月に訪れた時には本殿の改築中でした。
真名井の神様も次元の変化(地球のアセンション)とともに、新しいお住まい(お社)が必要なのかしら?と感じた次第です。
高千穂
天孫降臨伝説の高千穂にも天真名井(あまのまない)という湧水があり、神々がお使いになる尊いお水として古来より珍重されてきました。
さらに、高千穂峡には、あの有名な真名井の滝(まないのたき)がありますね。
とても美しく、マイナスイオンたっぷりの気持ちの良い、そして何よりも“フォトジェニック“なスポットです。
「真名井(まない)」とは水の湧く泉、食べ物が生まれ出る井戸を表わす言葉で、水に付けられる最高の敬称でもあるそうです。尊いエネルギーの水というニュアンスですね。
その他にも「天之真名井(あめのまない)」や「真名井の井戸(まないのいど)」と呼ばれる井戸水や湧水が日本各地に存在します。
マナイズム
マナイズムとは超自然的な力、「マナ」を信奉する原始宗教を指す概念で、ネイティブ・アメリカン、オーストラリアのアボリジニ、タイ、インド、チベットのボン教、マレーシア、インドネシアの精霊信仰・・・そして日本でも、世界各地の原始宗教で広く見られます。
マナは世界共通で“超自然”を表わす言葉
『マナ』は人間や事物に宿ることのできる“超自然的な力”であり、事物が有するある種の資質でもあるとされるので、現代では「スピリチュアル」そして、スターウォーズの「フォース」も似たような概念なのかもしれません。
この世の言語に落とし込むと、精霊・本質・根源・宇宙・水・食物・聖なる豊穣(食物)・自己・心を表す世界共通語であると言えるでしょう。
世界に共通の言葉(同じオンが同じ意味を持つ)はどのようにして起こるのでしょうか?
世界には「マナ」のような世界的に共通する意味を持つ言葉がいくつも存在します。
もちろん、国から国、地域から地域へと水平ラインに伝わるものもありますが、
もう一方で宇宙から垂直ラインでもたらされる「宇宙音」(うちゅうおん)というものもあります。
宇宙音とは、宇宙に存在する特定の響き(振動数)を持つ「音」が特定の「意味」を持つというもので、“音霊(おとだま)”や“言霊(ことだま)”と呼ばれるエネルギーを持ちます。
垂直ライン、つまり天(宇宙)から地(地球)に降ろされたものを、世界の各地で人々が直観的にそれを受け取ることで、同じものが同時期に人々に伝わります。
「この音(おん)はなるほど、そういう意味なのね」と人種や民族を超えて同時に理解されるというわけです。
例えて言うならば、宇宙から送られる「添付ファイル」が世界各地に配信されるようなことです。
まとめ
日本語のカタカナ音とハワイ語の音が最も宇宙音に近いという話を聞いたことがあります。どちらの言語もシンプルで純粋な響きを持っているそうです。
人間社会はますます複雑化されていますが、宇宙はきっと、とてもシンプルで純粋(クリア)な世界なのでしょう。
ハワイでマナは「神がもっている力」であり、「神秘的な力の源」であるならば、それは『宇宙』を表わしているように思います。
日本でマナは「ものごとの中心」や「愛」を表わします。
「学び」の語源が「精霊に問う」であるということも実に興味深いですね。
人は精霊や自然界、そして神仏から様々なことを学ぶことができるというわけです。
多くの地域でマナは「人」や「心」を表わします。
そして人が生きるために不可欠である「食べ物」や「水」も宇宙のエネルギーによって育まれているということになります。
マナ=宇宙の愛=人の心の中心
『マナ』は地球上の全てを育む、大宇宙の大いなる「愛」そのものなのではないでしょうか?
そして、きっとそれは人間ひとりひとりの心の中心そのものでもあるのです。
愛は破壊の真逆にある概念です。
破壊的行為とは人を痛みつける、人の心を傷つける、他国を傷つける戦争、地球を傷つける環境破壊・・・など。
でも、その結果、自分が痛み、自分の心が傷つき、自国が傷つき、地球の家族全てが傷つくことになります。
愛は創造力。新たなものを生み出す原動力。新しい次元の平和的な地球を生み出すチカラとなります。
人の心の中心が一日も早く「愛」に満ちたものになりますように願わずにはいられません。
大いなる“宇宙の愛”はいつも私たちを見守ってくれています。