【私を束ねないで】~詩人の新川和江さんが私たちに残してくれたメッセージとは?~

【私を束ねないで】~詩人の新川和江さんが私たちに残してくれたメッセージとは?~

戦後を代表する詩人の新川和江さんが95歳で他界されました。

代表作の「私を束ねないで」がニュースで紹介されていた。
その詩が、8月20日の水瓶座満月からのメッセージのように聞こえ、衝撃を受けた。

以下に共有させていただきます。

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「わたしを束ねないで」

わたしを束ねないで
あらせいとうの花のように
白い葱のように
束ねないでください わたしは稲穂
秋 大地が胸を焦がす
見渡すかぎりの金色(こんじき)の稲穂

わたしを止めないで
標本箱の昆虫のように
高原からきた絵葉書のように
止めないでください わたしは羽撃き(はばたき)
こやみなく空のひろさをかいさぐっている
目には見えないつばさの音

わたしを注がないで
日常性に薄められた牛乳のように
ぬるい酒のように
注がないでください わたしは海
夜 とほうもなく満ちてくる
苦い潮(うしお) ふちのない水

わたしを名付けないで
娘という名 妻という名
重々しい母という名でしつらえた座に
坐りきりにさせないでください わたしは風
りんごの木と
泉のありかを知っている風

わたしを区切らないで
コンマやピリオドいくつかの段落
そしておしまいに「さようなら」があったりする手紙のようには
こまめにけりをつけないでください わたしは終わりのない文章
川と同じに
はてしなく流れていく 拡がっていく 
一行の詩

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外から型にはめようとする圧力と、自分の内面から湧き上がる「本当の私はこうなんです!」「こうありたいんです!」という魂の叫び。
その両者の葛藤が表現されています。

それは、決して空想の世界感だけではなく、美しき自然を観察する豊かなまなざし、そして、確かな身体感覚を伴って語られています。

スマホだけで様々な交流が成り立ってしまう昨今。
文字打ちだけで成り立ってしまうコミュニケーション。
文字と画像だけでやりとりする記号的な人間関係。
真の自分を見せない、本名を乗らない、仮面的なつながり。

これらは、肌の温もりや息づかい、心の揺らぎが感じられない平面的で二次元的な手法であると言わざるを得ません。 
地球は3次元から5次元へとシフトアップ(アセンション)すると言われている一方、人間界では3次元から2次元へと逆行しているのでは???と思うことしばしば。

デバイスを伴うコミュニケーションだけでは、本来の意味での高次元には到達できないと考えます。 バーチャルの世界には息遣いがありません。

スマホやPCという物質(デバイス)は3次元領域のツールです。
5次元でのネットワークやコミュニケーションは非物質での交流。
物質的な回線は不要な領域。

それは、心のふれあいや思いやりの交流、言霊や音霊の振動の伝播、意識間でのコミュニケーション(テレパシー)などなのです。

我々は肉体を持つ生命体。
まだまだ意識だけでは存在できません。
呼吸をして、生命を維持しています。

地球にしっかり根っこを張り、 自然と繋がり、 五感をフル稼働し、 確かな身体感覚を持ち、 その上での第六感の開花、 肉体意識と魂意識の統合。

このアプローチが、自らの本質を知り、存在意義を自覚し、個性を輝かせて、望むべく自由への道を可能にします。

8月20日の水瓶座満月のサビアンシンボル「倒され、のこぎりで切られた木」が示しているように、 充分に地球に根っこを張って、存分に地球の養分を吸収した「揺らぎなき生命力ある大木のみ」が自らの力で自由への翼を得ることができるのでしょう。

「わたしを束ねないで」の詩は、「何ものにも縛られない自由の境地へどうぞ!」と叫ぶ水瓶座満月からの切なるエールのように響きました。

水瓶座時代(風の時代)。
それは個性尊重の時代、ありのままの自分で生きていく時代、無限の可能性が広がる自由な時代。

「わたしを束ねないで」は、
水瓶座時代(風の時代)を生きていく私たちに示された羅針盤。
今この変革の時代と、これほどマッチする境地を詩っていた詩があったとは!

あらゆる縛りから解き放たれて、自由な世界へと羽ばたきましょう!
とはいうものの、一番自分を縛っているものは、自分自身のマインドなのかもしれません。

自由な世界への船長は、ほかならぬあなた自身だということも念頭に置きましょう!

新川和江さんのご冥福を慎んでお祈り申し上げますとともに
後世まで残る生命力溢れる素晴らしい詩を残してくださり、
ありがとうございました。

コラム「2024年8月20日の水瓶座満月が教えてくれていること~現状打破-そして、魂のネットワークの世界へ~」はコチラから

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